野いちごは恋のキューピット!?

 嫌いな人はいないイチゴはいつ頃が旬なのでしょうか。季節感が解らなくなっている昨今ですが、年末のクリスマスシーズンに消費量がピークになるそうです。家庭菜園程度の我が家では5月が収穫時期です。畑に膝まづいて、取り立てをほおばる感触は旬を実感できるひと時です。
 ふつう、イチゴといえばオランダイチゴをさします。バラ科の多年草です。この品種は園芸的に育成されたもので、ヨーロッパやアメリカで、数種の野生種からの交配によるものです。日本への渡来は明治初め。その後品種改良が繰り返され今のイチゴがあります。
 ヨーロッパでは、かっては野生種であるワイルドストロベリーが広く栽培されており家庭の味になっていました。国内では北海道で野生化したものが見られます。
 果実は小指の先ほどの小粒ですが香りの良さが命。赤い実が普通ですが、白実の品種もあり、春から初夏が収穫期になります。株元から横に伸びた茎、ランナーを摘み取ると収穫期を長くもたせることができます。冷涼な環境を好むので真夏には日覆を行うとうまく育てられます。株が老化したり連作を嫌ったりするので、一年おきに株の更新して新しい場所に移植します。じつはランナーの出ない品種もあります。果実がポロット落ちたところを忘れていると、いつの間にか果実についている種からたくさんかわいい発芽が見ることができます。
 昨年終わりころからこの「ワイルドストロベリー」が注目を浴びていたようです。積雪のある農園にも問い合わせが途切れません。
 「ワイルドストロベリーを育てていると恋が成就します?ただし、この果実を食べると願いはかないませんよ!」とのこと。
 ハーブにはこのようなお呪いに類する事柄がついて回ることがよくあります。ちょっと神秘性を楽しみながら食卓を彩るイチゴはいかがでしょうか。
(03.1.13)