えらいぞ! 月桂樹

 ビニールハウスの中の作業小屋とコンクリートの間わずか3センチのところから、月桂樹が生えています。いまや3メートルの高さに成長し、青々した葉を茂らせています。たぶん何年か前、刈り取った月桂樹を作業小屋に入れるとき、果実がそこに落ちて発芽したのでしょう。ビニールハウスを突き破りそうな姿に、こんな所に自然に生えて、えらいんだねといつも誉めています。
 原産地は地中海沿岸で、日本には明治38年ごろ渡来しました。今では各地で広く植栽され、庭木としてあちこちで御目にかかれます。光沢のある深緑色の葉で、硬く長楕円形で長さ5〜10センチ、春に黄色の小さな芳香のある花を密集して咲かせます。雄木と雌木があり雌木に黒い果実をつけます。
 花言葉は「栄誉と勝利」「幸運と誇り」です。
 香りには伝染病などを防ぐ効果があるといわれ、ヨーロッパでは古くから多くの人に親しまれてきました。古代オリンピックでは、優勝者には月桂樹の冠がおくられ、名誉のシンボルとされました。この風習は、現在でもマラソン競技などに受け継がれています。またその他のいろいろな競技や学問などの業績をたたえる賞状などに印刷、彫刻されて栄誉のしるしにされています。
 ローレル、ローリエ、ベイリーフとも呼ばれ、香辛料としてお馴染みです。葉は新鮮なときはやや苦みがありますが、乾くにつれて甘くなり、より一層香りが深くなります。ブーケガルニ、スープ、マリネ、ピクルスなどに加えて、芳香とピリッとした苦みを添えます。カレーやシチュウつくりにはもうお馴染みですね。消化促進作用もあるといわれています。
 また米びつの虫除けに4,5枚入れておくのも効果があります。
 生の葉をからめたつるに飾り、セージやタカノツメ、オレガノなどを添えてリースにすると、飾って味わうステキなキッチンリースになります。
(02.10.9)