お星様の花ボリジ

 晴れた日、冬枯れのハーブ畑を散策します。こんもりと茂ってお星様の形のような花を咲かせているボリジに出会えます。ムラサキ科ルリチジャ属の一年草です。雪が降ったり、霜が降りたりしても、雪に埋もれるまで花を咲かせます。半耐寒性といわれていますが、寒さにはけっこう強いようです。
 秋発芽したものはロゼット状になって越冬し、初夏には高さは60〜80cmになります。茎は太く葉は大型でともに剛毛に覆われています。初夏から咲かせ花は梅雨の頃には熟し種をこぼします。あちこちに飛んだ種は芽を出し、秋までには大きくなり花を咲かせます。代を変えて長い間花を見ることができるハーブです。草姿のわりには、根は少なく移植にはあまり適さないので、春と秋に直播きをするといいようです。
 消炎、解熱などの薬効があるといわれ、古代ギリシア、ローマ時代から広く利用されてきました。葉や茎をつぶすとキュウリのような匂いと味がします。葉はカリウム、カルシウム、ミネラルを含んでいて、若い葉はサラダなどの食用にし、飲み物の香りづけにもされます。茎や葉の剛毛を見ると、食べるのはちょっと遠慮してしまいますが、時間がある時には花を砂糖がけにして楽しんでいます。青い花を摘んで、卵の白みを塗り、粉砂糖を振りかけ乾燥させるのです。縮まって小さな花になりますが、ハーブティーに浮かべるステキな添え物です。
 もうひとつの楽しみとして、押し花に仕上げ、ぱりっとした青い花を額縁にしたり、キャンドルに貼り付けています。育てているハーブのなかではボリジは一番かわいい花だと思います。時に、ピンクから青に変わっていく花の色も魅力的です。雪に埋もれるまでもうわずか、ボリジを見守りましょう。
(02.11.20)