ハーブ畑は時々草畑

 「いいですね、いい香りにつつまれて好きな仕事が毎日できるなんて」と農園を訪れるお客さんは言います。そうなんです。いい香りにつつまれて仕事をしています。でも時々は完全武装して闘いもあるのです。敵は草さんです。春には小さかったハーブ達も大きく育ち花を咲かせ畑は過密状態になります。そのうえ植えた覚えもない草たちが勝手に生え茂り、油断をしているとハーブ畑は草畑と化してしまいます。3,4日雨が降りムシムシした日が続くともう草だらけ。闘いの時は来た!先ずスタイルから入ります。もんぺをはき目だけを出した作業帽子をかぶり、軍手をしてカマを持つと草取りおばさんに変身です。農園で働き始めた頃草取りは大嫌いな仕事でしたが、最近ではそうでもなくなってきました。せっせと働けばすぐに結果が出る仕事なので、単純な私には自己満足感を満たすいい仕事のようです。汗をかいてひたすら草と格闘すると無の境地になります。悩み事、貪欲な食欲などみんな忘れてすっきりします。きれいになったと眺めていると、取った先からもう草が生え始めているのですが・・・。
 雑草と勝手に呼び、ひたすら退治してしまう草たちにも名前があります。一番手強い相手はスギナです。多年草を植えっぱなしにし土壌改良をさぼっているとスギナがはびこり一面のスギナ畑になってしまいます。ついでスベリヒユ、メヒシバ、オヒシバ、どくだみ、つめ草などが旺盛に繁殖します。それにハーブの中でも畑荒らしのミント、あちこちに種子を飛ばし、芽を出すジャーマンカモミールなども除草の対象になります。ついでに雑草の名前を教わったり、辞典で調べたりするのもおもしろいものです。スベリヒユの仲間たちを外国では湯がいて食べるそうです。どうしても食べるという言葉に目がいってしまう
 食いしん坊の私です。ハーブ畑管理人は今日も雨上がりの青々とした雑草を見て、闘志を燃やしています。
(02.7.17)