バラの実はビタミンCの爆弾

 ハーブ畑でたわわに実り、オレンジ色に色づき始めたバラの実。このバラは野生種のドッグローズ、スィートブライヤーというバラたちです。バラというと花びらの中心がキリッと巻き上げられ、たくさんの花びらがついているバラの中のバラを思い出すでしょうがこのバラたちは5弁の素朴な花をつけます。野生種は北半球にのみ分布し、200種くらいあるといわれています。ドッグローズ、スィートブライヤーは西洋産のバラですが、日本原産ではハマナスやノイバラ(ノバラ)などの自生種とその変種があります。
 5月下旬から白や薄ピンク色の花をつけ、受粉して小さな実をつけます。その後秋まで熟しオレンジ色になり収穫を迎えます。このバラの果実はたくさんのビタミンCを含み、ビタミンCの爆弾といわれるくらいです。英名でローズヒップ(果実)と呼ばれハーブティーとしても有名です。他のハーブティーとブレンドすると相乗効果が得られ、体力低下や生理不順、ストレス、胆のうのトラブル、喉の炎症などに効果があると言われています。スポーツ選手が栄養補給ドリンクとしてハイビスカスなどとブレンドして飲んでいます。りんご酢にローズヒップを漬け込んで作ったサワードリンクは疲労回復によく効きます。また花弁には、優れた収れん、消炎、強壮作用があると言われ、バラ水の化粧水はお肌にやさしく香りも最高です。バラの花びらと紅茶のブレンドティーはほのかな甘い香りがし、リラックスするハーブティーになりますよ。
 野生種のバラたちは病気にもならず、3,4メートルの高さまで伸び、棘がたくさんありワイルドに育ちます。剪定作業や花弁、果実の収穫時には皮の手袋が必需品です。苗を買い求められる方にはこころして育ててくださいと忠告を添えています。
 果実を利用する場合は皮を割り、中に入っている毛のついた種を取り除いてから乾燥させます。実の中の毛で炎症を起すことがあるので注意も大切です。
(02.8.28)