ピザにオレガノ
 
 イタリア生まれのピザは、日本でもすっかりおなじみになりました。ピザの宅配店やファーストフードのピザ店など身近にピザが楽しめます。ピザには欠かせないハーブがあります。樟脳に似た野性味豊かな強い香りに、淡い苦みと辛みをあわせもつオレガノです。ワイルドマジョラムという別名を持ち、セージやタイム、マジョラムと同じシソ科の多年草で、香りもよく似ています。
 私は大好きなハーブでたくさん栽培しています。7、8月に淡い桃紫色のかわいい花が咲き、根元から刈り取ってドライフラワーにします。乾燥した花は真紫色になりハーブクラフトには欠かせない素材になります。香り高い小さな葉はしごき落とし保存しておきます。花も葉も我が農園では大活躍のハーブです。
 第二次世界大戦後、アメリカでオレガノの消費量が急増しました。ピザを売る店が増えたためです。イタリアに進駐していた間においしいピザの味を覚えた兵隊たちが、その原因をつくったのだそうです。こうして、その後のピザの世界的な流行がはじまったのでした。
 我が家の住人たちも友達もピザが大好きでよく作ります。夏は畑のトマトやピーマン、パブリカ、ナスなどが主役ですが、冬はなんでもピザをつくります。焼きそばピザ、もちピザ、きのこピザなどです。どれにもオレガノが入りスパイシーな香りにつつまれます。とくにチーズやトマトと相性がよく、トマトソースをたっぷり使ったピザにはぜったい欠かせません。
 そしてピザつくりの強い味方もいます。我が家の餅つき機です。材料を量って餅つき機に入れスイッチオン。仕事をしながらこねあがりを待ちます。ちょっと手抜きですがこれなら簡単にピザを楽しめます。イタリアのシェフがピザの生地をクルクルと回し、宙に上げ伸ばしていく神業を何時かやってみたいなあとあこがれています。寒い冬にあつあつのオレガノ風味のピザはいかがですか。
(02.12.31)