リキュールを作ろう

 四季折々の果実、ハーブ、スパイスなど自然の恵みを封じ込めるリキュール作りを楽しんでいます。香りや味がいいのはもちろんのこと、自分の手で作り、熟成を待つことに喜びがあります。その上作り方もいたって簡単です。
 リキュールの特質は、アルコールと甘味とフレーバーを加えたものであるということです。アルコールと自然な風味が織り成すアンサンブルでもあります。ホワイトリカーやウオッカ、ブランデー、琉球泡盛、ジンなどと氷砂糖と漬け込む材料があれば、誰でも作ることができます。なじみのある梅酒はそのひとつです。
そして季節はベリー類の出番です。ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーが少しずつ実をつけてきたら、毎日収穫して冷凍保存しておきます。ある程度たまったらビンに入れて、氷砂糖を入れホワイトリカーを注ぎ、密封して熟成を待ちます。ラズベリーは赤色のリキュールに、ブルーベリーは赤紫色のおいしいリキュールに仕上がります。ハーブもいろいろ仕込んでみましたが、お気に入りのものはペパーミント、ラベンダー、ローズヒップス、バラのリキュールです。ペパーミントはメントールの効いた爽やかなリキュールに、ラベンダーは香り高く、甘味が味を引き立てて不眠の人もぐっすり眠れるナイトキャップになります。色は薄茶色でみためは地味ですが、ハーブの有効成分が浸出した薬用酒になります。
 季節を問わず作れるリキュールはスパイス系のものです。コーヒー豆、シナモンステック、赤唐辛子、ローレルなど仕込んでおけば、変わった味が楽しめます。冬、ホットミルクにコーヒー酒、シナモンステック酒を入れると体がぽかぽか温まります。料理やお菓子作りに利用すると味が引き立ち、風味づけになります。
 食品棚には年を経たリキュールの保存ビンが数を増してゆきます。ビンのふたを開けると作り立てとは違う風味が漂い、仕込んだ季節がまたよみがえって来ます。
(02.7.10)