ローズマリーは花盛り
 
 我が農園にお嫁に来て15年、ビニールハウスの南向きに植えてあるローズマリーは、ごつごつした幹に深緑色の葉を茂らせ、薄紫の小さな花をたくさんつけて花盛りです。マリアのバラという名前のとおり、聖母マリアの伝説が数多くあり、花の形から"海の雫"という意味の属名をもっています。紫色の花が一般的ですが、ピンクや白の花もあります。夏をのぞいて一年中花をつけますが、花の少ない寒い季節に咲く花は眼を和ませてくれます。
 ローズマリーは、姿によって茎がまっすぐ伸びて高さ2メートルにもなる木立性、茎がやや横に伸びる半ほふく性、茎が横に広がり、グランドカバーや吊り鉢に向くほふく性の3つのタイプに分けられます。寒さには少し弱く、長岡では南向きの軒下などでは育ちますが、季節風がもろに当たる所では越冬できない場合もあります。
 数あるハーブの中でも、ローズマリーは印象的なハーブです。針に似た葉の形と、きりっとした森林調の香りが特徴です。葉に触れると手に油がつくほどで、農園においでになるお客さんに香りを嗅いでもらうと、みなさん「くさーい」と言います。この臭さは眼が覚めるようで、脳に香りが直通で届くような感じです。若さを保つハーブといわれていますので、毎日手で触れてくんくんと香りを嗅いでいます。
 欧米では、古くから強壮、健胃、血行促進といった薬効が知られ、利用されてきました。イタリア料理や南フランス料理にはよく使われています。肉や魚料理などに向いていますが、香りがきついので使いすぎは禁物です。私はイカを使った料理やハンバーグのソースなどに使っていますが、茎ごとでは香りが強いので、葉を摘み取って小さく刻んで使うことをお勧めします。また、クッキーに入れると、とてもおつなハーブクッキーになります。
 そして、ローズマリーと仲よしになったら、お風呂にもどうぞ。疲労回復に役立つ香り風呂になりますよ。
(02.10.10)