ワタは精神安定剤

 1回目のワタの実を収穫しました。春に直播したワタはスクスク大きくなり、2メートル位の高さになります。8〜9月に白やうすいピンクの花をつけ、5センチほどの先のとがった実をつけます。花を見ていてもとてもかわいい植物です。アオイ科ワタ属の仲間で多くは一年草ですが低木のものもあり約40種で構成されています。人類にとって重要な繊維植物になっています。
 ワタと一般的に言っているのは、種子に生じた毛のところで純粋にセルロースからできています。その長さは種類によって異なりますが9〜50ミリの長さがあります。ねじれやすく紡績用に向くものと、ねじれの度合いが小さく脱脂綿や詰綿などに利用されるものがあります。
 実が熟すと自然に外皮が裂け、種子を包んだワタのかたまりが現れると本には書いてありますが、長岡では湿気が多いのか外皮が自然のままで裂けることがありません。農園では実が充実したものから順に収穫し、乾燥室で乾かしています。乾燥すると4つか5つに分かれて外皮が裂け、隔壁で分かれた部屋にぎっしり詰まったワタのかたまりが現れます。実からワタを取り出すと、手のひらいっぱいのワタが取れます。こんなにたくさんのワタが入っていたのかしらと思うほどの量です。
 人は綿の産着を着て、ワタの布団に寝かされ、バスタオルで湯上りの体を包まれ、生まれたときからワタに包まれて生きてきます。化繊の衣服を着ていて不快感があり、早く綿のTシャツに着替えたいと思うことはありませんか?綿は落ち着くという感覚のせいか、ワタに触っているだけでとても落ち着きます。私は種子からワタを離す作業は大好きです。真っ白いワタを何度も指で細かく離していくと、ふわふわのとてもきれいなワタに仕上がります。そのワタを使って香り袋を作ると、しっとり落ち着いたものができ上がります。またワタの実のリースもとてもかわいくて、お部屋を暖かな雰囲気にしてくれます
(02.9.25)