春の七草、野草で胃を休めよう
 
 お餅大好きな我が家では一年中お餅を食べていますが、お正月用のお餅は石臼でペッタン、ペッタンと餅つきをします。臼つきのお餅は白い湯気がいっぱい立ち、いい具合に水分がとんで腰の強い餅になります。型餅にして包丁で切り、ピカピカの大きなぶ厚い切り餅を作ります。毎日食べても飽きることはないのですが、問題は食べた分だけ脂肪に直なるという食いしん坊のおばさんです。カロリー計算をすると、一食のお餅だけで6百キロカロリーあまりも食べていることもあります。お正月はおいしいものを食べて、アルコールもとりすぎの状態です。だいぶ食べたなと思う頃、春の七草の日がやって来ます。正月7日に七草を食べて祝う行事です。昔、中国から伝わったものですが、江戸時代には、人日(じんじつ)といい五節句の一つに数えられ、今も七草節句と呼ぶところがあるそうです。
 セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロと暗記したものが頭の片隅にあるのですが、なんのことやら分からない名前ばかりです。子供の頃、雪の少ない実家では母がセリやハコベなどを摘み、餅を入れた粥を作っていました。セリは和風ハーブの代表選手、ナズナはぺんぺん草です。ゴギョウはははこぐさ、ホトケノザは本種ではなくコオニタビラコというキク科の野草のことです。スズナ、スズシロはカブ、ダイコンの古名です。野草やカブ、ダイコンを入れた粥は身体にやさしそうです。しかし雪に閉ざされた雪国では野の草を摘むことは難しいことです。最近ではフリーズドライされた七草が売られていて、簡単に七草粥を作ることができます。昔から伝わる風習を味わうとともに、疲れた胃を休めてあげましょう。七草入っていなくとも、イタリアンパセリを仲間に加え、足りない分は他の野菜を入れて作るお正月です。
(02.12.25)