食用ホオズキ

 昔から栽培されているホオズキは果実を主に観賞しますが、食用にされるホオズキがあります。ハーブ畑で作業中、時々熟した食用ホオズキをつまんでいましたが、甘酸っぱく、やや弱い苦みがありフルーティーな果実でおいしいものです。11月のビニールハウスの中で寒さにふるえているようですが、かわいい果実がたくさんついています。中、南米や南アフリカのケープ地方で盛んに栽培されて、英名のケープグーズベリーという名前が栽培地から由来しています。ホオズキの学名はフィサリスといい、ギリシア語でふくれたものという意味です。袋状のガクに包まれている果実の形からきています。
 日本での栽培は最近始まったばかりで、まだめずらしいものです。県内でも栽培が始まっています。5月に定植すると、7月頃から薄黄色の花が咲き、花後にガクが生長して実を包み込み大きくなります。黄色に袋状のガクが色づき始め、実がオレンジ色になったら食べられるようになります。果実には多くのビタミンA、カロチン、鉄分が含まれています。外国では、ジャム、砂糖漬け、ソース、パイなどに利用されています。勉強不足でわからないのですが、植物辞典には、未熟な果実は食べてはならないとあります。食いしん坊の私の経験からすると、未熟な果実は時として胃にさわるようです。くれぐれも熟したものを食べるようにしましょう。
 栽培場所は日当たりと水はけのよい場所で、植え付けたあとはチッ素が少なめの肥料を開花までに2回ほど追肥します。チッ素肥料が多いと、栄養生長が盛んになり、開花結実が秋になってしまいます。また葉が茂りすぎ、果実に日が当たらず風味が悪くなります。耐寒性はありませんので、翌年用に秋に挿し芽をして小さな鉢で越冬させます。
 来年のハーブ畑のニューフェイスにいかがでしょう
(02.11.6)