日本のブレンドスパイス七味唐辛子
 農園ではいろいろなスパイスを紹介していますが、日本には江戸時代から伝わる七味唐辛子というすばらしいブレンドスパイスがあります。そばやうどん、鍋料理、汁物、煮物焼き鳥などにもうお馴染みのものです。
 16世紀に渡来したトウガラシは、江戸時代になってから盛んに栽培されるようになり、庶民へと広まりました。この頃漢方薬をヒントにトウガラシに旨味を加えた「七味唐辛子」が登場しました。その発祥は徳川時代の寛永年間、江戸、日本橋やげん掘のからし屋、中島徳右衛門が売り出したものが最初といわれています。生トウガラシ、焼きトウガラシ、コショウ、サンショウ、陳皮、ケシ、アサの実を混ぜ合わせたものでした。当時の貴重品コショウが入っていたのです。最近のものは、トウガラシ。サンショウ、アサの実、ケシの実、白ゴマ、黒ゴマ、ゆずもしくはみかんの皮、青のり、シソの実、青ジソなどの中から好みで調合されています。ひとつひとつが個性的な味で、風味豊かな食材です。この中から7種類をブレンドし七味唐辛子になります。
 時々七味唐辛子をなめてみます。口に広がる辛さの奥にいろいろな味がして、絶妙なブレンドスパイスだと関心します。地方によってもブレンドが大きく異なり、ショウガや赤ジソなどを加える地域もあります。赤トウガラシの辛さと青のりの芳香が強い関東タイプや、サンショウの辛みと香りが中心の「京風味」などさまざまなブレンドがあります。旅行に行ったら七味唐辛子の味を比べるのも楽しいですよ。食物の味をひきたて、味覚を刺激して食欲を増進し、ダイエット効果もある日本のブレンドスパイス七味唐辛子をおおいに利用し、おいしい冬を楽しみましょう。
(02.12.4)