気分転換にジャスミンティー



 ビニールハウスの中、蔓状にからみつき、高さ3メートルの高さまで青々とした葉を茂らせているのはハゴロモジャスミンです。花芽がふくらみ始めた茎は元気に、空をめざして伸びていきます。3月に入ると白い花が咲き始め、上品な甘い香りを降り注いでくれます。もうひとつは黄色の花が咲くカロライナジャスミンを育てています。春早くきれいに咲き誇り、甘い香りがあたりいっぱいに立ち込めます。これらのジャスミンは観賞用に育てているもので、ハーブティーにはできません。
 ジャスミンの仲間たちは、約350種類が主に熱帯アフリカやユーラシアに分布しています。その甘く上品な芳香から「香りの女王」とも呼ばれ、花から抽出する精油は化粧品やアルコール飲料の香り付けに利用されています。花1トンからわずか1kgの精油しか抽出されず、極めて高価な香りといえます。ヨーロッパで栽培されている精油抽出用のジャスミンはオオバソケイという種類で、インド、アフガニスタン、イランを原産地にもち、16世紀中頃ヨーロッパに紹介されました。また、マツリカという種類はジャスミン茶にする種類です。中国料理に出てくるジャスミンティーは半発酵ウーロン茶にこの花を入れ香りをつけたものです。20〜30センチの茶の上に同じ厚さのジャスミンを乗せ、これを何層も重ねて香りをつけるのだそうです。
中国茶のジャスミンティーはちょっと苦手の人がいるようですが、ジャスミンだけの乾燥ティーを教室でお出しすると、皆さんおいしいと言います。香りの主成分はベンゼルアセテートという物質で、気分を明るくする神経昂揚や抗うつ作用があります。頭が重いときなど、ジャスミンにレモンバーベナとペパーミントをブレンドしたハーブティーを飲むと、とてもすっきりします。気分転換にとてもいいようです。
                                             記(03.2.26)